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教室紹介

 
 
 

教授あいさつ

主任教授・診療部長 瀧口 修司

主任教授・診療部長  瀧口 修司

「いい手術をしましょう」
ーそのためのあらゆる努力をしようー
Make an effort to perform best surgery.

2017年4月1日伝統ある名古屋市立大学消化器外科に教授として着任させていただきました瀧口修司でございます。大阪大学消化器外科で准教授を務めた後、現職となっております。今後ともよろしくお願いします。
我々の消化器外科分野が属する外科学講座は旧第一外科、旧第二外科の消化器外科を専門とする先生方がつくられました。初代は竹山廣光前教授が、しっかりとした教室作りをおこない。高度の専門性をもって、優れた医療人を育成する組織を作られました。上部消化管グループ、下部消化管グループ、肝胆膵疾患グループの3グループで構成され、それぞれがベストの治療を追求し、多くの成果をあげてきました。私は、それを引き継ぐ形で更に、その長所となる技術を伸ばし、優れた人材を育成したいと考えています。
「いい手術をしましょう!」そのためのあらゆる努力をする。これは、我々の合い言葉です。命をあずかる外科医にとって、これほど心一つになれるテーマは無いと思います。私も含め消化器外科スタッフは、この合い言葉を念頭にそれに関わる様々な努力を日夜しています。大学病院であっても、日進月歩の医療のどの分野も追従していくことも、難しくなりました。優秀な外科医、一人一人が高い専門性をもつことで対応するだけでなく、さらにその先頭にたち、牽引していくことを使命と考えています。そのため、私たちは、努力をおしまず“いい手術”を徹底的に追求したいと考えています。このことは、名古屋市の地域医療に貢献することのみならず、日本や世界の医療に貢献できるものと信じています。これらの目標を達成していくためには、皆様のご理解と様々な形でのご支援が必要です。今後とも、名古屋市立大学消化器外科をよろしくお願いします。

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教授(診療担当) 木村 昌弘

教授(診療担当) 木村昌弘

市民の皆様や地域の先生方に寄り添う
日本一「垣根の低い」大学病院を目指して

2021年4月1日名古屋市立大学医学部附属東部医療センター・消化器外科学教授(診療担当)を拝命いたしました木村 昌弘でございます。よろしくお願いいたします。
本院は愛知県より伝染病隔離病舎を明治23年に引き継ぎ、130年の歴史があります。1957年に東市民病院と改称、2011年に市民病院の再編に伴い東部医療センターと改名されました。私は、1996年から5年間、2015年から現在まで本院に勤務し、東市民病院/東部医療センター/名古屋市立大学医学部附属東部医療センター全ての時期に在籍しました。名称や建物が変わっても、市民の皆様や地域の先生方に寄り添い、日本一“垣根の低い”大学病院として日々の診療を行って参ります。
当院は3次救急病院として年間約7,000件の救急車を受けるため、緊急手術の多さが特徴です。食道から肛門までの消化管、肝胆膵領域に専門医をそろえ、あらゆる緊急手術に対応可能です。秋には、手術支援ロボット ダヴィンチも導入予定です。医療機器の進歩に負けない様、スタッフ一同、日々の研鑽を積み重ねて参ります。
当院、桜山、西部の3大学病院における症例の共有、高度診療の均一化のため、瀧口・松尾両教授から外来・手術指導を受けております。また、患者様・地域の先生方が直接外科を受診・ご紹介いただけることの多い「大腸肛門/ヘルニア外来」を新設いたしました。
最後になりましたが、当院に最も変革が求められるのは研究です。臨床に加え、研究面でも3病院が名実ともに一つになり、世界の医療に貢献して参ります。

教授(診療担当) 三井 章

教授(診療担当) 三井 章

名古屋市立大学附属3病院が強く連携し、
切磋琢磨できる環境作りを

2021年4月1日より名古屋市立大学医学部附属西部医療センター消化器外科の教授(診療担当)として就任いたしました三井 章でございます。
当院は2011年に2つの名古屋市立病院が合併し、名古屋市立西部医療センターとして開院、この度大学法人化により名古屋市立大学医学部附属病院となりました。私は2011年の開院時に赴任し、消化器外科部長として従事、そして現職に至ります。
現在、当院は国指定のがん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院に指定されており、また化学療法や放射線療法はもちろんのこと、名古屋地区で唯一陽子線治療が可能です。そして手術支援ロボットの導入も決定しており、2021年度中には稼働予定です。がんに対し、手術を軸に集学的治療を行っていける環境が整備されており、私たちはこの恵まれた環境と与えられた使命を十分に理解し、患者さんへ良い医療を提供できるようさらに研鑽を積む必要があります。
今後は大学病院として医療のみならず、教育、人材育成、臨床研究にもこれまで以上に注力していきたいと思います。名古屋市立大学附属3病院が強く連携して一体となり、それぞれの所属を超えて行き来し、切磋琢磨できる環境作りを行っていきます。
そして高度かつ安心・安全な医療を行っていく一方で、当院の理念にある「地域に根ざした大学病院」として今まで以上に市民の皆様に信頼される病院となれるようさらに精進していきます。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

教授(診療担当) 松尾 洋一

教授(診療担当) 松尾 洋一

手術治療では「切除の限界」まで挑み
基礎研究では「がんの本質」にせまる

2020年4月に新設された肝胆膵外科領域の教授に就任いたしました松尾 洋一でございます。謹んでご挨拶申し上げます。
私たちが取り組む肝胆膵領域の疾患は、病態も複雑で、治療の難度も高いです。そのため、診療科の垣根を越えた専門チームを組織し、診療にあたっています。そして何よりも、患者様に安全で最適な医療を提供することを最優先にしています。その理念に基づき、患者様に優しい医療を追求し、腹腔鏡やロボット支援下手術(ダヴィンチ手術)を、段階的かつ安全に導入することに成功しました。これらの成果により、名古屋市立大学病院は、全国でも数少ない、膵疾患に対するロボット支援下手術の「指導施設」に認定いただき、全国への普及に貢献しています。一方、進行がんに対しては、手術前に化学療法を行ったのちに積極的な手術を施行する「集学的治療」により根治性を高めています。その基軸となる手術治療は、「切除の限界」まで挑んでいます。これらに加え、発癌率の低下を導く「慢性膵炎の外科治療」に力をいれていることも当科の特徴です。
これらの先進的ながん治療は、がんの性質に精通することによってはじめて可能になります。そのため、がんの本質にせまる基礎研究も精力的に行っています。発がんや転移メカニズムの解明を探求し、海外のがんセンターとも連携しながら新規抗がん剤の開発を目指しています。これらの研究成果は、国内外の学会からも高い評価いただき、数多くの受賞に至っています。以上のような臨床や研究に加え、次世代のスペシャリストを輩出できる教育システムの構築にも取り組んでいます。今後も、大学病院の使命である、均整の取れた「臨床」「研究」「教育」を推し進めて参ります。
患者様も、未来の外科医を目指す若い先生や医学生の皆様も、安心して気軽に相談いただければ幸いです。