Diet Remedy
食事療法

栄養サポート

肥満症治療において、食事療法はとても重要な治療のひとつです。当院では管理栄養士が患者さんに寄り添い、一人ひとりに合った栄養サポートを行っています。食事のことでお困りの時、ひとりで悩まずに、当センター管理栄養士へご相談ください。

術前の食事について

さっそく始めよう!
  1. ゆっくりよくかんで食べる
  2. 腹八分目に!
  3. 食物繊維をしっかり食べる(野菜、海藻、きのこなど)
  4. 間食やジュース類は控えましょう
  5. 脂っこいものは控えましょう
  6. 3食を規則正しく(夕食はなるべく早めに!)
  7. 主食・主菜・副菜を組み合わせて

食事療法のあれこれ

肥満症治療の食事療法は、エネルギー制限の程度により3つに分類されます(下図)。
1000kcal/日未満の食事療法では、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足しやすいため、必須アミノ酸を十分に含むたんぱく質とビタミン、ミネラルが含まれた食事が必要になります。そのため、LCDやVLCDでは、フォーミュラ食を1日1~2食利用します。

肥満症の食事療法の目安

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BMI区分 減量目標 食事療法 エネルギー量設定 フォーミュラ食 管理方法
25≦BMI<35

現体重の
3%以上

エネルギー制限食

目標体重(kg)×
25~30(kcal/kg)/日

外来
35≦BMI

現体重の
5%※1

低エネルギー食
(LCD※2

目標体重(kg)×
20~25(kcal/kg)/日以下

1食/日の
利用を検討する

外来

35≦BMIまたは
早急に減量が必要

現体重の
5〜10%※1

超低エネルギー食
(VLCD※3
600kcal/日以下

2食/日以上の
利用が望ましい

入院管理が
望ましい

※1 合併する健康障害に応じて減量目標を設定
※2 低エネルギー食 LCD:Low Calorie Diet
※3 超低エネルギー食 VLCD:Very Low Calorie Diet

フォーミュラ食って何?

栄養バランス(イメージ)

フォーミュラ食は、糖質と脂質の摂取をできるだけ減らすことでエネルギー量を抑え、たんぱく質、ビタミン、ミネラルは、体タンパク、代謝を維持するために必要十分量が摂取できます。1日1~2食をフォーミュラ食に置き換えることで、無理なく減量することができます。なお、フォーミュラ食は保険適用外になります。

オベキュアⓇ(株式会社ユーエスキュア)
オベキュア(株式会社ユーエスキュア)
マイクロダイエットⓇ(サニーヘルス株式会社)
マイクロダイエット(サニーヘルス株式会社)

手術後の食事について

食事のすすめ方の目安

手術後は栄養素が足りていないと、低栄養、筋力低下、貧血、脱毛、爪割れなどの症状があらわれることがあります。そのため、手術後は、必要な栄養素をしっかりと摂取することが大切です。食事のバランスや、ゆっくりよく噛んで食べるよう、食事の工夫が必要です。たんぱく質、ビタミン、ミネラルを補充するために、フォーミュラ食やサプリメントが必要になります。
詳しいことは、当センター管理栄養士へご相談ください。

減量・代謝改善手術後の食事療法の目安

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ステージ 期間 食事 サプリメント 水分
内容 1日3食の食事例
ステージ1
(回復期)
手術翌日の昼食~2週間 流動食 フォーミュラ食のみ 必要
(液体のみ)
2L以上/日
ステージ2
(移行期)
術後15日目~2週間 流動食+半固形食
(舌でつぶせる)

フォーミュラ食 2食
無脂肪ヨーグルトなど 1食

ステージ3
(減量期)
術後1か月目から 徐々に通常食に

フォーミュラ食 1~2食
通常食(徐々に固形物)1~2食

食事評価に
応じて必要
ステージ4
(維持期)
術後1年から 通常食 3食バランスの良い食事
コンテンツ画像
手術後2週間はフォーミュラ食を利用した流動食です。
コンテンツ画像
術後15日目から2週間は、フォーミュラ食と半固形食です。
コンテンツ画像
術後1か月目からは、少しずつ固形の食事を食べ始めます。

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