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ロボット支援手術da Vinci(ダヴィンチ)Xi

 
 
 
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腹腔鏡手術next stage 〜さらなる高みへ〜

人+ロボット+双方のsynchronicity(協業)、
すべては「いい手術」のために

名古屋市立大学病院では最先端の手術室を完備し、ハイレベルなロボット支援手術を行っています。一言にロボットといっても、全自動で手術のすべてができるわけではありません。「ロボットを扱う人:術者」に「医師としての経験:幅広い解剖学の知識・豊富な手術件数」・「患者さん一人一人に対して真摯に向き合う姿勢と考える心」があって、初めてロボットの持つポテンシャルを最大限に引き出すことができるのです。
ロボットには、人の指先以上に繊細に動く先端(アーム)、詳細まで確認できる高解像度の3D画像や拡大視効果など、さまざまなメリットがあります。これらを術者が駆使することで、より安全で安心な「いい手術」を患者さんに提供しています。

腹腔鏡手術next stage 〜さらなる高みへ〜

ロボット支援手術のメリット

指先以上に繊細な動き

指先以上に繊細な動き

鉗子の先端が自在に曲がることによって、人の指先以上の繊細な動きを実現します。

高解像度の3D画像

高解像度の3D画像

モニターに映し出される画像は高精細な3D画像。より精度の高い手術を可能にします。

安定したカメラワーク

安定したカメラワーク

安定したカメラワークによって、臓器の組織を詳細まで拡大視効果で確認することができます。

手ぶれ防止機能

手ぶれ防止機能

些細な手ぶれも防止する補整機能付き。よりスムーズで安定した手術をサポートします。

最新型手術支援ロボット「da Vinci Xi」で最先端の医療を提供

名古屋市立大学病院には最新型手術支援ロボット「da Vinci Xi」が2台導入されているほか、2021年4月大学病院化した西部医療センター・東部医療センターにも「da Vinci Xi」導入が決定。計4台を稼働することで、少しでも多くの患者さんに最先端の医療を提供したいと考えています。
なお、消化器外科領域で、保険適応のロボット支援手術は以下8つです。(2021年現在)

保険適応のロボット支援手術(消化器外科領域)

  • 腹腔鏡下食道悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下噴門側胃切除術
  • 腹腔鏡下胃切除術
  • 腹腔鏡下胃全摘術
  • 腹腔鏡下直腸切除・切断術
  • 腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術
  • 縦隔鏡下食道悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下膵体部腫瘍切除術
  • 2020年診療報酬改訂で追加されたロボット支援手術

3つのグループにおけるロボット支援手術

主任教授・診療部長 瀧口 修司

外科医の望む治療を可能にする重要なツール

腹腔鏡下手術をさらに一歩進めたロボット支援手術は、私たち外科医の望む治療を可能にする重要なツールです。自在にアームの角度を動かすことで、がんをそのままくるんだような状態で切除もできます。名古屋市立大学病院では胃がんに関してはほぼ全例、ロボット支援手術で行っています。また、デジタルハイビジョンをはるかに越える画素数を持った「4K内視鏡システム」をいち早く完備し、3Dモニターで術者と助手が遠近感をもって手術するシステムも取り入れ、全国の大学病院のなかで指折りの水準を誇っています。

教授・肝胆膵外科 松尾 洋一

全国に先駆けて肝胆膵領域でロボット支援手術を導入

膵切除や肝切除といった手術難易度の高い肝胆膵領域では、一般的にロボット支援手術はまだ行われていないのが現状です。しかし名古屋市立大学病院では、安全かつ段階的に腹腔鏡下手術を行ってきた実績をふまえ、全国に先駆けて肝胆膵領域でロボット支援手術を導入しました。膵切除は全国有数の症例数を誇り、ロボット支援手術の普及に必要な指導施設にも認定されています。肝切除はまだ保険適応されていませんが臨床試験として導入。いずれも合併症の発症率が低く、回復が極めて早いことが特徴です。お気軽にご相談ください。

下部消化管外科 チーフ 高橋 広城

入り組んだ骨盤内にある直腸がんの手術では特に有用

直腸が存在する骨盤内は非常に狭く入り組んでいます。このような部位においては、繊細な鉗子操作・3Dの安定した視野などを有する「da Vinci Xi」を用いたロボット支援手術が特に有用です。我々は直腸がんに対する手術アプローチとしてロボット支援手術を第一選択としています。他臓器に浸潤するような高度進行がんに対しても積極的に導入しており、確実ながんの切除をより低侵襲に行うことを心掛けています。直腸がんで手術が必要と診断された場合は丁寧に説明させていただきます。

上部消化管外科 チーフ 小川 了

胃がんの領域において日本でトップクラスの経験数

上部消化管グループでは、保険適応である食道がんや胃がんの手術で、積極的にロボット支援手術を行っています。特に胃がん手術は日本でトップクラスの経験数です。我々は、ロボット支援手術の特徴である、繊細でブレない操作性や3Dの安定した立体視野を活かした今まで以上に精緻な手術を行うことで、合併症の少ないより安全な手術を、また傷が小さく低侵襲で優しい手術を患者さんに提供していきます。