肥満手術について
減量手術とは、病的肥満症(BMI≧35)患者さんの肥満関連合併症の改善、生命予後の改善を目的として、お腹の中で行う胃の縮小を伴う手術です。
当科では瀧口教授がこれまでに50例以上の手術経験(大阪大学)があります。上部消化管内視鏡外科のスペシャリストとしてたくさんの患者さんの治療に携わって来た経験があり減量手術において高いレベルの治療を提供します。
現在保険適応があり我々が提供する腹腔鏡下スリーブ胃切除術では術後1年でおよそ30kgの体重減少が得られ、超過体重の減少率は約1年で60%が達成できております。
当院では、まずは経験豊富な肥満治療内科医の診察を受けていただきます。
内科では2次性肥満の鑑別を含め、肥満に起因・関連する合併症(糖尿病、高血圧、脂質異常症)の評価・治療を行い、経過中2週間程度の入院治療を行います。生活・栄養指導や薬物治療、またリエゾン精神医学的対応を行い行動変容への障害などを確認します。
これらの治療を6ヶ月以上行っても充分な効果が得られない患者さんに手術を考慮します。減量手術は消化器外科が主に担当しますが、多職種のチームによるサポートが受けられます。
手術はトロカールという器具でお腹に穴を開けて行います
自動縫合器にて胃を切離します
自動縫合器の操作中です
画面左側の胃が残る側の胃です
胃の入り口近くまで切離しました
切離した断端は丁寧に縫合して補強しています